京都大学技術士会第12回大会・特別講演会が開催されました(2024年11月18日)
2024/12/18
京都大学技術士会第12回大会・特別講演会が、2024年11月18日に京都大学東京オフィスおよびオンラインにて開催され、あわせて約200名が参加しました。同会大会は年に1回、京都か東京で開催されているもので、東京では2年ぶりの開催となりました。
大会では大津宏康 会長(工学研究科・1981年修了)の開会挨拶の後、樋口義弘 代表幹事(工学研究科・1984年修了)から1年間の活動報告が行われました。
続く特別講演会では、澤田純 日本電信電話株式会社取締役会長(工学部・1978年卒)から「技術と社会」と題した講演がありました。京都学派創始者の哲学者、西田幾多郎名誉教授の「絶対矛盾的自己同一」の話から始まり、日本が現状抱える電力・エネルギーなどの技術的諸課題についての解説を経て、その課題を解決してゲームチェンジャーとなり得る「IOWN構想」についての説明がありました。また、デジタルツインズや光電融合を目指す新技術構想IOWNによってもたらされる新しい社会システムにおいては、行為の主体である「われわれ」(Self as We)にはこれまでにない哲学的思想が必要になってくるであろう、との提言がなされました。講演の最後には、澤田氏が出口康夫 文学研究科長とともに共同代表理事として設立に尽力された、一般社団法人京都哲学研究所の活動について紹介がありました。講演後、会場とオンライン双方の参加者から多くの質問が寄せられ、一つ一つの質問に対して質疑応答が行われました。
特別講演会終了後には、同会場にて懇親会が行われ、講師の澤田氏を中心に和気藹々とした雰囲気の中、活発な意見交換が行われました。最後に、同会の発展と会員の益々の健勝を祈念して、盛況のうちに閉会しました。
講演する澤田氏 |
会場の様子 |
集合写真 |